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注目すべき技術やイノベーショントレンドに関するアナリストの見解を提供

石油貿易の代替としての再生可能エネルギー貿易

Yuan-Sheng Yu, Senior Analyst

再生可能エネルギーの低価格化は、エンドユーザーのエネルギー源を変えるだけでなく、どのように必要なエネルギーを確保するかについて、その方法も変えつつあります。エネルギーネットワークは、より分散され、相互に接続され、交換可能なものになってきています。今日の孤立した一方向的な電力、石油、ガスのインフラストラクチャーは、将来の複雑なエネルギーネットワークに向けて構築されたものではないため、資産の所有者や彼らがサービスを提供する顧客は、この新しいエネルギー環境にどのように適応していくのでしょうか?          このブログでは、エネルギーネットワークの進化について取り上げます。

パンデミックによる影響は現在も続いており、世界経済に短期的に影響を与える可能性があるものの、世界経済は成長を続けており、エネルギーに対する需要も増大しています。しかし、全ての国が国内生産によって自国のエネルギー需要を満たすことができるわけではなく、国内のエネルギー資源が限られている多くの国にとって、石炭、石油、天然ガスをはじめとする世界的なエネルギー貿易は、自国のけ経済成長維持において極めて重要です。

地球規模で見ると、中東などの資源が豊富な地域から、東南アジアなどのエネルギー利用の多い地域へ、年間2,800TWhが輸送されています。   

並行して、各国は脱炭素化へ向けた取り組みを強化していますが、これは石炭、石油、天然ガスでは達成できません。しかし、多くの国は、これらの炭化水素をベースとしたエネルギーの輸入を、風力や太陽光のような国内の自然エネルギーに置き換えることが難しいことを理解しています。

再生可能エネルギーについては、太陽と風の「無限の」力を活用可能であると謳われるものの、これらの新エネルギー生産は、特にエネルギー需要が単純に高すぎてエネルギー密度の低い風力と太陽光だけでは満たせない国では、独自の資源的制約による課題があります。世界は、現行の石油貿易に取って代わるような、エネルギーキャリアを介した再生可能エネルギー貿易を必要としています。    

(ラックスリサーチのクライアントは、オランダと日本が、ゼロカーボンエネルギー輸入ハブ大規模な再生可能エネルギー輸送の確立の可能性をどのように探っているかについての最近のケーススタディを参照してください。)   

エネルギーキャリアとして現在検討されているのは、水素合成メタン、アンモニアなど、複数あります。再生可能エネルギーを輸入するための最適なエネルギーキャリアを特定するためには、新たなフレームワークが必要であり、また重要な疑問も残されています。

利用可能なエネルギーキャリアとは?     

それぞれの技術的・経済的制約とは?

運ばれる電力の規模や輸送距離は、これらの選択にどのような影響を与えるのだろうか?

ラックスリサーチのレポート、『Decarbonizing the Global Energy Trade(世界のエネルギー貿易の脱炭素化)』のエグゼクティブサマリーでは、上記質問への回答、再生可能エネルギーキャリアの可能性、また資源的制約の多い国やエネルギー集約的市場に低コストの再生可能エネルギーを輸入するために最適な技術について取り上げています。ぜひご活用ください。

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※本ブログ記事は、英文の記事を翻訳したものです。原文記事はこちらからご確認いただけます