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プレスリリース

ラックスリサーチ 、「2040年の化学品・材料メーカー像」をテーマとした新レポートを発表

ラックスリサーチ

気候変動、サステイナビリティ、デジタルトランスフォメーションなどのメガトレンドは化学品・材料産業における原料・材料や情報の流れを大きく変えることとなり、生産パラダイムやビジネスモデル刷新を引き起こす

マサチューセッツ州ボストン-2020年9月10日-気候変動、サステイナビリティ、デジタルトランスフォメーションなどのメガトレンドは、多くの産業へ多大なインパクトを与えています。これらの主要トレンドは、今後20年間で化学品・材料産業にも重要な変化をもたらし、同産業に根本的な変化が引き起こすことが予想されます。そこで、ラックスリサーチは、新しい報告書、『The Chemicals and Materials Company of 2040(2040年の化学品・材料メーカー像)』にて、化学品・材料産業が今後どのように変化していくか、またそれを受け、メーカーはどのような準備を行うべきかについて概説しました。

化学・材料産業に大きく影響を与えるメガトレンドには、①原料・資源の変化、②サステイナビリティ、③消費者需要の変化、④デジタルトランスフォメーショ ン、の4点が挙げられます。①及び②は今後の原料・材料の流れに影響を与え、③及び④は情報の流れに大きく影響を与えます。

「未来の化学品・材料メーカー像は、今後大きく変化します。そのため、20年後に向けて今から準備を行うことが重要となります。サステイナビリティやデジタルトランスフォメーションに対応し、同時に必要なスキル獲得に投資を行わない企業は、今後生き残っていくことが困難になるでしょう」、と、本レポートの筆頭著者であるAnthony Schiavoは指摘しています。

原料・材料の流れの変化は化学品・材料産業の生産パラダイムを変える

サステイナビリティへのプレッシャーは、様々な形で顕在化することになります。モビリティの電気化増加によるエネルギー需要の変化は、原料や資源としてのガス・石油の経済性を大きく変えることになるでしょう。一方、サステイナブルなプラスチックや化学品の創出の必要性が増えることは、バイオ材料や資源の再利用増加につながるでしょう。また、気候変動は、大規模で中央化された精製所や伝統的な生産プロセスがもたらす経済性に打撃を与えることになります。

「これらを受け、化学産業の生産パラダイムは、小規模、分散型、局所的、柔軟性の高いものへと変化することになります。ケミカルリサイクルや発酵のような技術は今後重要性が増すでしょう。これらの技術は、よりサステイナブルで、個別化された材料や製品に対する消費者の需要の高まりへの対応を可能にします。また、製造の柔軟性を高めるビジネスモデルなども、今後採用が増加するでしょう」、とSchiavoは説明します。

情報の流れの変化はサービスベースで成果主導型のビジネスモデル導入を可能にする

デジタル技術の飛躍的な進歩により、化学品・材料メーカーは物理的な操業に関するデータをこれまで以上に収集することができるようになりました。同時に、デジタル販売プラットフォームは、産業内の顧客の購買行動だけでなく、モノとカネの流れへの透明性をはるかに高めることになります。

また、デジタルトランスフォメーションがもたらす最も顕著な影響は、ビジネスモデルの変化にあります。新しいツールやデータを活用することで、今後、化学品・材料メーカーはサービスベースで成果主導型のビジネスモデルを導入することが可能になります。これは、消費量の減少に直面している化学品・材料産業が成長を維持し、ニッチ市場へ向けたカスタム製品を供給することにも貢献します。また、デジタル販売プラットフォームの導入は、コスト削減を実施しつつも、コモディティ材料にもある程度のカスタム化を提供することが容易になることから、コモディティケミカルによるスペシャリティケミカル事業の部分的なカニバリゼーションにつながる可能性もあります。

「化学品・材料産業におけるデジタルトランスフォメーションが進めば、プレミアム市場向けの化学品メーカーとバジェット市場向けの化学品メーカーと、事業者の棲み分けが起こることになるでしょう。プレミアム市場重視のメーカーは、新しいデジタルツールを化学品・材料開発や製造支援といった従来スペシャリティケミカル事業が提供するサービスと統合し、顧客の製品開発に深く関与することになると予想されます。また、バジェット市場重視のメーカーは、オンライン販売や自動化された顧客サポートを活用し、高品質の特殊材料を底値で販売するようになるでしょう」、とSchiavoは述べています。

このような産業自体の変化の中で継続して競争力を保つには、化学品・材料メーカーは、今から対策を練り、取り組みを開始する必要があります。

詳しくは、レポートのエグゼクティブサマリーをダウンロードしてご確認ください。

 

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