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プレスリリース

化学品・材料産業のデジタルトランスフォメーション:5,000億ドル相当のセグメントが成果重視型のビジネスモデルへ移行

ラックスリサーチ

デジタル技術は大規模なビジネスモデルの刷新をもたらし、今後20年間で化学品・材料市場を抜本的に変える

 マサチューセッツ州ボストン-2020年6月11日- 過去数十年間の化学品・材料産業の成長は、主に地理的市場拡大や企業の買収・合併によるオペレーション効率化によるもので、製品イノベーションによる売上拡大は限定的でした。しかしながら、消費者がカスタム化やサステイナビリティ、効率性の向上を求めるようになり、化学品・材料業界はビジネスプロセスを革新せざるを得なくなってきています。

ラックスリサーチは、新しい報告書、『The Digital Transformation of Chemicals and Materials(化学品・材料産業のデジタルトランスフォメーション)』にて、このビジネスプロセス革新を支える一つの手段であるデジタルトランスフォメーションへの取り組みに注目し、化学品・材料産業におけるデジタル技術のユースケースをまとめました。また、同報告書では、デジタル化が今後10年で化学品・材料市場をどのように変えていくのか、その展望についても取り上げました。

「ビジネスプロセス主導のイノベーションは厳しい競争をもたらすことになります。化学品・材料メーカーは、製品そのものの特性のみではなく、カスタマーエクスペリエンスや業務改善による低価格維持能力においても競争するようになりました。デジタルトランスフォメーションは、製品、カスタマーエクスペリエンス、収益性確保における各企業の業界内のポジションを左右するだけでなく、化学品・材料メーカーの今後のあり方を完全に変えることになる新たなケイパビリティをもたらします」と、ラックスリサーチ のリサーチディレクター、Katrina Westerhofはコメントしています。

ラックスリサーチによると、今後20年間で、2兆8,000億ドル規模の化学品・材料市場のうち、5,000億ドルを超える市場セグメントが成果重視型のビジネスモデルに移行することがわかりました。センサー、コンピュータビジョン、アナリティクス、ロボットのようなデジタル技術が、この移行を促進する重要な要素となります。

ラックスリサーチのリサーチディレクター、Shriram Ramanathan(Ph.D.)は、化学品・材料市場におけるデジタルトランスフォメーションのポイントとして、次の点を挙げています。

  • 化学品・材料産業におけるデジタルトランスフォメーションの焦点は、製品開発、サプライチェーン管理、製造、販売前後のサポート拡充の4分野です。
  • 製品開発におけるユースケースには、イノベーションの動向を見極め、新しい材料や合成経路を設計し、ラボにおける自動化などがあります。例えば、AIは製品開発のスピードアップを可能にする新しい材料配合の特定や化学構造の設計、材料のサステイナビリティを高める新しい合成経路を見極めたりするために利用することができます。
  • ラボにおける自動化導入は研究開発の合理化と短期化に貢献し、市場内の競争が激化する中、売上拡大と収益増加へとつながります。
  • 今後数年間で、化学品・材料産業におけるデジタルトランスフォメーションが急速に加速し、デジタル技術のユースケースが大幅に増加するとみられます。ただし短期的には、これらのユースケースは業務効率向上に集中し、主にラボの自動化、製造の最適化、資産追跡、販売におけるデジタルプラットフォーム活用などに集中することになるでしょう。

 

詳細については、ラックスリサーチのレポートのエグゼクティブサマリーをダウンロードしてください。


【関連リソース】

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