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プレスリリース

パワー・トゥ・ケミカル:2050年までに電力活用による製造が行われる化学品をラックスリサーチが予測

ラックスリサーチ

電解技術は化石原料の代替として再生可能な電力活用による化学品製造を可能にする

 

マサチューセッツ州ボストン:2020年4月7日 ー 電解技術は、化学品メーカーのサプライチェーンを脱炭素化し、石油・ガス原料の代替として再生可能電力を利用する機会を提供します。今後も石油・ガスが化学品向け原料として支配的地位を占め続けるというのが一般的な市場予測であるものの、ラックスリサーチの新しい報告書、『Electrifying Chemicals: The Cost of Producing Chemicals from Electricity(化学品の電気化:電気から化学薬品を製造する費用)』によると、電力活用による化学品製造(パワー・トゥ・ケミカル)分野における先端技術が、特にニッチ製品部門において新たな製造ルートを提供するであろうと予測しています。

パワー・トゥ・ケミカル技術は、まだ開発の初期段階にあり、多くの重要な課題を残しています。ラックスリサーチでは、化学品に対するパワー・トゥ・ケミカル技術の影響を評価するために、8つの主要な化学品の採用を推進している3つの主要な経済要素である電力コスト、原料価格、炭素税の課税を評価しました。この報告書は、CO2電解の革新は、2050年までに天然ガスを純一酸化炭素とギ酸の生産に置き換えることにつながるものの、電力価格が大幅に下落しない限り、水素、メタノール、アンモニア、エチレンなどの化学物質については、既存の生産方法が継続的に活用されることを示しています。

ラックスリサーチアナリストRuneel Daliah氏は、「これは驚くべきことかもしれませんが、高炭素税は電気化学プラットフォームへの移行を奨励する代わりに、熱化学プラントでの炭素回収貯留(CSS)の採用にのみインセンティブを与えます。炭素税を二酸化炭素1トンあたり50米ドルから150ドルへと3倍に引き上げたとしても、電解技術への移行を促すには不十分です」、と述べています。ラックスリサーチによると、移行の奨励には、二酸化炭素排出量に対して課税するのではなく、化石資源から炭素を調達すること自体にペナルティを課すべきであるとしています。

既存の生産ルートにおいても、原料コストの上昇だけでは、化学産業における広範な電化を正当化するには不十分です。しかし、パワー・トゥ・ケミカルプラットフォームのコスト競争力は改善します。ラックスリサーチは、原料の入手可能性と安全に対する懸念から、欧州、日本、韓国など、大規模な化学品産業を持つものの安価な石油・ガス原料へのアクセスがない地域において何らかの変化が起こる可能性があると予測しています。

ラックスリサーチの今回の報告書において評価対象となった8つの化学品すべてにおいて、電力コストがキロワット時あたり0.01ドルに下がるならば、パワー・トゥ・ケミカルプラットフォームにおける生産コストが低くなることを示しました。「電力価格の低下がパワー・トゥ・ケミカルプラットフォームの普及につながります。再生可能エネルギー発電における技術革新や導入増加により、連鎖反応として今後化学品産業においてパワー・トゥ・ケミカルプラットフォームの採用増加が期待されます」とDaliah氏はコメントしています。

詳細については、本レポートのエグゼクティブサマリーをダウンロードしてご確認ください。

 

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【関連リソース】

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- エグゼクティブサマリー: Bio-based Intermediate Chemicals 2019 Update(バイオベース中間体:2019年度アップデート版)

- ブログ: The Next Chapter: Four Storylines Driving the Energy Transition

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