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プレスリリース

植物性タンパク質市場動向:現在は大豆の利用が中心であるもののエンドウ豆、なたね、カラス麦、その他植物タンパク質利用も今後急速に成長

ラックスリサーチ

たんぱく質源の多様性、生産拡大の容易さ、地域的差異の理解が市場拡大の鍵

マサチューセッツ州ボストン:2020年4月23日 ー2050年時点で世界人口は100億に達すると予想されており、増大するタンパク質需要に向け、植物ベースのタンパク質生産が劇的に増加しています。このような世界的なトレンドを受け、ラックスリサーチは、24種の作物の植物たんぱく質源としての魅力を評価し、新しい報告書、『Plant Proteins: Present & Future(植物プロテイン:現在と未来)』にまとめました。

地域的差異

本調査実施において、ラックスリサーチでは、まず、北米、ヨーロッパ、アジア3地域において、植物たんぱく質源となりうる24種の異なる農作物の生産要素について分析を行いました。その結果、大豆、小麦、米が植物蛋白質の主要商品作物の上位3種であることが特定し、またエンドウ豆、なたね、カラス麦、ひよこ豆がその代替となりうる作物であることがわかりました。地域的な差異は下記の通りです。

  • 北米、ヨーロッパ:北米では大豆、欧州では小麦がそれぞれ植物たんぱく質供給源として首位にあるものの、これら作物は非食品用途が広範囲に及び、また植物たんぱく質の全般的な多様化を考えると、エンドウ豆、カラス麦、なたねが両地域にて今後より魅力的であると言えます。ただし、すでに多くの企業が豆ベースのタンパク質生産を拡大に向け、2017年以降、設備建設に5億ドル近くを投資していることから、カラス麦となたねが今後特に注目されるでしょう。

 

  • アジア:アジアは、複数の農作物の生産をほぼ独占しているという点でユニークな立場にあります。特に米とひよこ豆においてはアジア地域がそれぞれ世界の生産量の90%と75%を生産しています。米とひよこ豆はここに挙げられた他の作物ほど植物性たんぱく質源としては未だ利用されておらず、事業機会として今後大きな可能性を持つと考えられます。

 

注目すべき3つのトレンド

今後の植物性タンパク質市場をかたどる、主要なトレンドとして3点が挙げられます。

  • Beyond Meat社などの代替タンパク質ブランドの台頭
  • タイソン社を例とする、大手多国籍企業(MNC)による商品投入の増加
  • 米中間の貿易戦争など、世界貿易の不確実性などの政治的要因

 

「スタートアップ企業のみではなく、大手企業が大豆以外の植物性タンパク質活用を本格化させる中、これら企業の取り組みを支えるためには今後タンパク質源の多様化が必要となります。タンパク質源を多様化させることは同時に地域的な自給自足を支えることになり、世界的なタンパク質需要へ応えることにもつながります」、と本調査を担当したラックスリサーチのアナリスト、Thomas Hayesは述べています。

植物性タンパク質市場の今後

また、特に、低価格で容易に入手可能な原料があることが前提としてある場合、技術革新は新たな植物性タンパク質関連の事業機会の開拓において重要な役割を果たすことが可能です。ラックスリサーチでは、植物性たんぱく質の食感および栄養面での質の改善に向けた新しい加工技術や成分開発における技術革新が今後進むと予測しています。

  • 遺伝子編集や高度な育種技術により、作物中のタンパク質含量を増加させることが可能
  • 革新的な抽出方法は、タンパク質単離物および濃縮物の供給源として新しい作物の利用を可能とする

 

上記のような技術革新により、生産者はプレミアム価格を要求することが可能となり、またたんぱく質抽出コストはバリューチェーンの下流が負担することになるため、植物性タンパク質食品における消費者アピールをさらに広げることができます。


詳しくは、ラックスリサーチレポートのエグゼクティブサマリーをこちらよりダウンロードしてご確認ください。

 

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